茶工房見学資料

※このページはお茶工房見学の方への資料です。
お茶畑の話をはじめ、収穫や製茶の仕組みなど
実際の説明と同様のご案内をいたします。
実際の製茶は5月の限られた期間ですが
ご自宅にいながらお茶工房へ行った感じになっていただけるように
順次追記いたします。

■ 西村園の紹介
東京の北西部瑞穂町にて緑茶と紅茶の栽培/製茶加工/販売を行う茶工房です。
初代から受け継いだ昔ながらの製法で茶作りをしております。


■ 東京でお茶ができるの?
東京=お茶の生産のイメージは無いですよね?

ましてや「東京狭山茶」ってなに?ということです!

手前どもの在住します瑞穂町は東京の北西部に位置していて
埼玉との都県境にあります。

一般的に「狭山茶」と言えば埼玉県というイメージが強いと思われますが、
「狭山茶」の定義は埼玉県及び隣接する東京都北西部を産地と呼ぶ。
となっています。

日本茶の歴史は今から800年ほど前の鎌倉時代から始ます。
現在の都道府県制度が出来る前からございますことから、
全国的に茶の産地は県境に立地することが多いようです。
有名な京都の「宇治茶」も京都及び隣接する県で収穫されたものを
呼んでおります。

とはいえ、近年では食品の表示を行政ごとに管理するようになってから、
狭山茶産地のなかの住所は東京都であることから、地域ブランドとして
「東京狭山茶」と呼ぶようになりました。

■ 緑茶の生産工程・茶園・収穫・製茶加工

◎自家所有茶園:2ha 主な品種は「やぶきた」「さやまかおり」
「チヤ」はツバキ科に属します。

◎5月~7月に伸びる柔らかい若葉を専用の機械で収穫します。
太陽の日差しを浴びて成長しますが、伸びすぎると硬くなってしまいますので
適宜に収穫をします。

※よくある質問なので説明します。
防霜(ぼうそう)ファン:お茶の若葉が伸びる季節の3月~5月に稼働します。
春先の晴れた日の夜はとても冷え込みます、お茶の若葉は低温に弱いので
地上高5M位から大型の扇風機で風を送って遅霜が起きないようにします。
ファンの直径は1M~1.2Mあります。
昼間に少し回っているのは空回りしているだけです。
実際に稼働すると20M先でも家庭用の扇風機以上の風が発生します。

◎自家所有荒茶工場にて製茶加工
若葉を蒸す→冷却機→葉打機→粗揉機(そじゅうき)
・60キロ1ライン設備

◎揉捻機(じゅうねんき)
・茶の水分を整える

◎精揉機(せいじゅうき)
・成形の工程

◎約4時間かけて「荒茶」(あらちゃ)が完成、保存ができる状態になります。
荒茶を一旦、真空パック冷蔵保存する。
仕上げ工程を経て「仕上げ茶」の完成・出荷。
※法令を遵守して栽培と生産を行います。

◎商品の小袋包装には窒素充填式真空パック機を使用します。

■ 紅茶の生産工程・オーソドックス製茶法

◎夏摘みの若葉を収穫する。
◎萎凋(いちょう)・生葉コンテナで保管する。約1日
◎揉捻(じゅうねん)・揉み柔らかくする。約60分
◎二次発酵・かごで保湿しながら保管する。2時間から3時間
◎発酵止・乾燥機にて加熱処理をして発酵を止めます。
保存の出来るくらいまでに茶葉を乾燥させる。
◎適宜カット調整しリーフまたはティーバッグ加工します。
ティーバッグ加工は外部委託しています。